プロポリスの全て

プロポリスとローヤルゼリー

プロポリスとローヤルゼリーは、どちらもミツバチが作り出していますが、役割や製法は全く異なるものです。

まずプロポリスは主に、蜂の巣の修繕や強度のアップ。
また巣や蜂自体の殺菌のために利用されています。
原料には樹脂が使われており、蜂の分泌物と混ぜ合わせられることで、抗菌作用の強いポロポリスができ上るのです。
巣の弱った部分に埋め込まれたり、内部の通り道、出入り口にもプリポリスは使用されています。
たくさんの部分にプロポリスを存在させることで、常に殺菌を行い、蜂の巣内の衛生状態を良好に保っているのです。

またプロポリスで巣の出入り口を狭く加工することで、外部からの敵の侵入を防いでいます。
万が一巣の中にまで外敵が侵入してきた場合、ミツバチたちは攻撃を仕掛けて敵を排除します。
敵が逃げずに巣の中で死亡した場合、小さな個体であれば巣の外へと捨てられますが、大きな個体である場合はミツバチの力では運び出せません。

しかし死体を放置すると腐敗が進み、巣の衛生状況にも関わってくるので、ミツバチたちはプロポリスで敵の死体を覆ってしまいます。
すると腐敗が進まず、死んですぐの状態がキープされるのです。
こういった特異な形でも、プロポリスは蜂の巣の衛生を守るのです。

一方ローヤルゼリーは、花粉や花の蜜を原料に生成されます。
花粉や花の蜜を一度体内に取り込むと、脂肪酸やたんぱく質と合成され、ローヤルゼリーが完成します。
唾液腺などを通って体外に出たローヤルゼリーは、女王蜂専用の食料として、女王蜂の下へと運ばれていきます。
超高栄養であるローヤルゼリーだけを幼虫のときから食べ続ける女王蜂は、働き蜂の2~3倍ほどの体に成長します。
また寿命は40倍近くにもなり、たくさんいるメスの蜂の中でたった一匹だけ、交尾と産卵が行える体構造となります。
このようにプロポリスとローヤルゼリーは、生成方法も目的も、全く違った物質なのです。
また、知っておきたいプロポリスのランクについても参考にご覧ください。