プロポリスの全て

そもそもプロポリスってなに?

プロポリスという名称はよく耳にしますが、そもそもプロポリスとは一体何なのでしょうか。
プロポリスはミツバチによって作り出される「抗菌物質」。
蜂ヤニともよばれており、採集してきた様々な植物の樹脂や花粉、ミツバチの唾液を混ぜ合わせて作られます。
蜂の巣の中には非常に多くの個体が暮らしているため、巣の中は汚れやすく、清潔に保つための術が必要になります。
そこで用いられているのがプロポリスです。

プロポリスは非常に抗菌作用が強く、入口安の内部に使用することで、無菌状態を作ることができるのです。
巣が腐ってしまう前にウィルスや菌類を滅することで、住処を守っているのです。

またプロポリスを塗り重ねることで、蜂がようやく一匹通れるほど入口が狭められていることがあります。
これは巣に帰ってきた働き蜂が、入口でプロポリスと接することで、体を消毒しているのです。

また狭い入口で、外敵の侵入を防ぐこともできます。
しかしプロポリスの防壁をもってしても、別の生物が蜂の巣に侵入してしまう場合もあります。
この際にミツバチたちは、結束してその敵を攻撃して殺します。
小さな生物ならば巣から運び出して破棄されますが、その敵が大きいと運び出すことが叶わずに、巣の中に敵の死骸が残ってしまうことになります。
時間が経つにつれ死骸は腐り始めるので、そのままにしておくと巣も一緒に腐敗していきます。
それを防ぐため、ミツバチたちは敵の死骸をプロポリスで覆っていくのです。
プロポリスで、いわばコーティングされた死骸は腐ることがなく、そのままの状態が保たれるのです。
こうすることで蜂の巣の内部は清潔に保たれ続けます。

また、巣の欠けた部分の補修や補強、巣の中の温度を一定に保つためにもプロポリスは使用されています。
プロポリスのプロには「前衛を守る」、ポリスには都市という意味があります。
自分たちの「都市(巣)を守る」というのは、外敵の侵入や菌の繁殖を防ぐプロポリスのぴったりの名前ですね。

(参考)
http://www.abma-dc.org/13.html